廃棄物処理処分に伴い排出される副生塩の消毒剤へのリサイクルに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Recycling Byproduct Salts from Waste Treatment as Disinfection Materials

抄録

廃棄物処理に伴い発生するCaCl2 や NaCl 等は,飛灰として埋立処分され,浸出水中に溶解した Cl は河川等に放流されると農業等への影響が懸念される。そのため,脱塩処理設備を設置するが,濃縮液または乾燥塩 (以下,副生塩) が発生する。本研究は副生塩から電気分解法により,NaClO を生成させ,下水処理の消毒剤としてリサイクルすることを目的として実施した。結果,無隔膜電気分解により,塩水濃度 3 %,Ca² 30 mg / L 程度の条件下で有効塩素濃度 5,000 mg / L 以上の NaClO と KClO の混合液 (エコ次亜) を生成し,消毒剤評価試験にて NaClO と同等以上の能力を確認した。また,フィジビリティスタディにより,乾燥副生塩 0.5 ton / 日以上 (10 万人都市相当) で,下水処理の消毒剤としてリサイクルすることにより発生源側 (処分場),利用側 (下水道) 双方のコスト削減が可能であると確認できた。

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参考文献 (5)*注記

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