ベニツチカメムシから分離されたシヘンチュウ

  • 井龍 友美
    Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University
  • 田中 龍聖
    Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University Faculty of Medicine, University of Miyazaki
  • 吉賀 豊司
    Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University

書誌事項

タイトル別名
  • Mermithid nematodes isolated from the shield bug <i>Parastrachia japonensi</i><i>s </i>
  • Mermithid nematodes isolated from the shield bug Parastrachia japonensis

この論文をさがす

抄録

<p>シヘンチュウは様々な無脊椎動物の寄生虫であるが、その宿主と関係する生活史についての情報は限られている。我々は一化性で定着性のベニツチカメムシから分離されたシヘンチュウについて、生活環と寄生が宿主に及ぼす影響について調査した。シヘンチュウは6カ所中5カ所の採集場所で検出され、寄生率は0%から16%だった。多くの場合は単寄生だったが重寄生もみられた。シヘンチュウは終齢若虫から離脱し、宿主は離脱後にすぐに死亡した。本調査では、成虫からの離脱は観察されなかった。宿主とシヘンチュウの体重の間には相関はみられなかった。寄生の有無によって宿主の生体重や形態的・行動的変化はなく、離脱までは宿主は影響を受けないことが示唆された。系統解析によって、佐賀エリアのみ、および全ての異なるベニツチカメムシ個体群から検出される、2種類のシヘンチュウが存在することが明らかとなった。</p>

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ