リスク層別化検査併用胃X線検診の構築―対策型胃内視鏡検診導入における意義―
書誌事項
- タイトル別名
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- X-ray screening for gastric cancer combined with serum risk stratification - Significance of the introduction of endoscopy to detect early stage gastric cancer -
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説明
<p>山形市と山形市医師会は2017年度より胃がんリスク層別化検査(以下ABC分類)併用胃がん・胃炎X線検診を開始した。対象である40歳以上の山形市一般住民のうち総受診者は13,663名で,従来通り胃X線検診を行った上で,さらにオプション検査としてABC分類未受検者,Helicobacter pylori未除菌者に対して追加でABC分類を行い,B・C・D群に対して内視鏡検査を勧奨した。その結果,早期胃がんを中心に胃X線検診で異常を指摘できなかった5名の胃がん患者を拾い上げることができ,ABC分類を胃X線検診と併用する本法の有用性が確認された。また二次精検としての上部消化管内視鏡検査施行にあたっては,二次内視鏡精検精度管理委員会を立ち上げ精度管理方法の確立を図った。内視鏡画像のダブルチェック方式や検査医に対する読影結果のフィードバックなど,精度管理が具体的に構築されたことで,今後実施予定としている対策型胃内視鏡検診の基礎を作ることができた。</p>
収録刊行物
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- 日本消化器がん検診学会雑誌
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日本消化器がん検診学会雑誌 59 (1), 58-67, 2021-01-15
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391975831235753728
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- NII論文ID
- 130007968972
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- ISSN
- 21851190
- 18807666
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可