太古代大気組成の推定: 同位体分別メカニズムを組み込む1次元光化学モデルの改良
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- 遠藤 美朗
- 東工大地球生命研究所 セントアンドリュース大学
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- Mark W. Claire
- セントアンドリュース大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Estimation of the Archean atmospheric composition: improvement of 1-D photochemical model including isotope fractionation mechanisms
抄録
<p>太古代の堆積岩に発見されている硫黄同位体の非質量依存分別(MIF)は、大気での光化学反応により生じ、古大気組成の指標であると期待されている。太古代MIFの最も重要な特徴(Δ36S/Δ33S=−1)はSO2の光解離と光励起反応の同位体異常の混合により説明でき、光励起反応の経路から古大気は一酸化炭素に富むと予想された(Endo et al. 2016)。またSO2光解離のMIFは、吸収線の圧力広がりに影響され大気全圧に依存する(Endo et al. 2019)。本研究では、このように複雑なMIFを様々な大気条件で計算する光化学モデルの開発改良に取り組む。硫黄同位体ごとに異なるSO2吸収スペクトルがMIFが生じ、1次元大気の硫黄光化学をモデル化した大気モデル(Claire et al. 2014)に、SO2光解離実験のMIFを再現するEndo et al. (2019) の合成SO2吸収スペクトルを使用する。様々な大気条件におけるMIFの予測と地質記録を比較し初期大気の組成について議論する。</p>
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 115-, 2020
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391975831239887232
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- NII論文ID
- 130007977187
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可