水質改善と省エネルギーの両立を目的としたリアルタイム硝化脱窒制御技術の開発

  • 宮岡 武志
    東京都下水道局 計画調整部技術開発課
  • 有野 貴
    東京都下水道局 計画調整部技術開発課
  • 湯田 恵
    東京都下水道局 計画調整部技術開発課
  • 宮原 盛雄
    株式会社 明電舎 水インフラシステム事業部 技術部 東日本技術第一部 技術第三課
  • 中田 昌幸
    株式会社 明電舎 社会インフラ事業企画本部 ソリューション企画部 水・エネルギーソリューション部 第二課
  • 豊岡 和宏
    株式会社 明電舎 水インフラシステム事業部 技術部 東日本技術第一部 技術第三課
  • 渡辺 志津男
    東京都下水道局

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Real-Time Nitrification Denitrification Control with Activated Sludge Model to Achive Simultaneous Water Quality Improvement and Energy Saving
  • スイシツ カイゼン ト ショウエネルギー ノ リョウリツ オ モクテキ ト シタ リアルタイムショウカ ダッチツ セイギョ ギジュツ ノ カイハツ

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抄録

<p> 既報により,リアルタイム硝化制御(RNC)または回路別送風制御システムを導入することにより,水質を維持しながら送気倍率を削減できる旨を報告している.今回報告するリアルタイム硝化脱窒制御(RNDC)は,水質改善と送風量の最適化を図ることを目的に,RNCに脱窒機能を追加するとともに,回路別送風制御システムを組み合わせた技術である.その制御は,反応タンクの流入水質の連続測定により流入窒素負荷量等を把握し活性汚泥モデルにより硝化と脱窒に必要な回路別要求風量を算出する「リアルタイム硝化脱窒制御コントローラ」,反応タンク内の各回路に要求送風量を供給するための「個別弁開度計算装置」,「電動風量調節弁」からなる.本報告では,RNDCを開発する上で必要となった構成技術等を説明した上で,約2ヵ月の性能検証において,既設弁によるDO一定制御に対して,反応タンクにおけるアンモニア態窒素,亜硝酸態窒素,硝酸態窒素の除去率が55.7%から64.7%に向上するとともに,送気倍率が約11.6%低減した成果について報告する.</p>

収録刊行物

  • 下水道協会誌

    下水道協会誌 58 (700), 94-102, 2021-02-01

    公益社団法人 日本下水道協会

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