書誌事項
- タイトル別名
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- シヨウシャ ノ ギジュツ トワ ナニ カ : ガイカイ ノ ジョウホウ オ カクトク スル カ
- What is User's Technology?
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抄録
私たちは、台所での料理、リビングでのくつろぎ、車庫や倉庫などでの収納、家事室での洗濯やアイロンがけ、高齢者の介護など、さまざまな活動を行っている。 そしてこれらの活動においては、多くのものや環境の使用者である。使用者が円滑に要領よく作業をこなす器用さを「使用者の技術」と呼ぶことには抵抗があるのかもしれない。本稿では、使用者の周りにあるよく配慮された道具や環境から、それを設計した製造者の配慮に気づくこと、不便な製品に対して要望を伝えること、自身の活動を導く周囲の環境を自身で事前に用意すること等は、使用者の技術と呼び共有することができることを主張する。特にこの技術は、個人的力量ではなく、外界に残されたものや環境、痕跡などの情報を探索し、獲得する技術である点が重要である。そして使用者の技術は、製造者の技術と相互に関係を持ちながら、よりよい環境や道具の「痕跡からの発想」と呼べるようなデザインに貢献できることを述べる。
収録刊行物
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- GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要
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GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 6 88-99, 2012-02-10
富山大学芸術文化学部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649830422272
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- NII論文ID
- 40019221843
- 120003934375
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- NII書誌ID
- AA12190259
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- ISSN
- 18816649
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- HANDLE
- 10110/6852
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- NDL書誌ID
- 023568785
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可