島根県の捕獲従事者による捕獲個体の利用状況と食肉利用推進に関するアンケート調査

書誌事項

タイトル別名
  • Questionnaire survey for use situation of captured wild boar and sika deer due to capture workers, and the promotion of meat utilization in Shimane Prefecture, Japan
  • シマネケン ノ ホカク ジュウジシャ ニ ヨル ホカク コタイ ノ リヨウ ジョウキョウ ト ショクニク リヨウ スイシン ニ カンスル アンケート チョウサ

この論文をさがす

説明

島根県において捕獲個体の食肉利用を推進するために,売り手となる捕獲従事者が捕獲したイノシシ,ニホンジカの食肉への利用状況やその推進への意向を調査した。2018年度の狩猟免許の更新講習会時に799人から回答を得た。多くの質問については複数回答を可としたため,割合の総和は100%を超える場合がある。捕獲の目的は,被害防除が80%と最も多かった。捕獲個体の処理は,イノシシは自家消費87%,廃棄37%,シカは自家消費60%,廃棄55%と,シカはイノシシよりも廃棄率が高かった。廃棄理由は,両種ともに有害捕獲のためが最も多かったが,イノシシでは消費しきれない,肉質が悪い,シカでは食用にしていないが多かった。個人または解体・加工施設へ販売している人は,イノシシ20%,シカ4%と少なかった。行政への期待は,解体施設の整備49%,加工施設の整備45%,解体・利活用マニュアルの作成32%が多かった。また,食肉利用への障害は,衛生管理が52%と多かった。つづいて,販売方法や販売先がわからない,販売先がないも各11~17%あった。そのため,販売までのプロセスや販売先の周知などのコーディネートができれば,販売量を増やすことは可能と考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ