沖積低地の都市・村落におけるランドスケープの特質

書誌事項

タイトル別名
  • Characterisation of landscape in urban and rural settlements of alluvial plains
  • 沖積低地の都市・村落におけるランドスケープの特質 : 津島市・愛西市の植物調査をもとに
  • チュウセキ テイチ ノ トシ ・ ソンラク ニ オケル ランドスケープ ノ トクシツ : ツシマシ ・ アイサイシ ノ ショクブツ チョウサ オ モト ニ
  • A study based on plant survey in Tsushima and Aisai, Japan
  • 津島市・愛西市の植物調査をもとに

この論文をさがす

説明

本稿は,沖積低地の都市・村落におけるランドスケープの特質について,自然と人間の接点をなす緑に注目して考察したものである.かつての立田輪中が含まれる濃尾平野西部に研究対象地域を設定し,地形・水文的条件と密接に関わる植物の状態を知るための調査地として,津島市から天王川公園と下新田集落,愛西市から戸倉八幡社と石神社の計4箇所を選定した.植物調査で得られたデータを分析した結果,市街地と耕作地が大部分を占める沖積低地にあっては,人的介入の履歴が内在化した半自然というべき自然がたえず生産されていることに,ランドスケープの大きな特徴を見出すべきという考察が導かれた.そのうえで,もう一歩議論を一般化させ,自然の中に身を置き,生態系サービスを享受する人間の作法が世代を超えたローカル知となることが,ランドスケープの持続性にとって重要であるとの考えを試論的に提示して,締括りとした.

収録刊行物

  • 都市地理学

    都市地理学 18 (0), 59-, 2023

    日本都市地理学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ