腹腔鏡下に切除した妊婦虫垂炎の7例

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タイトル別名
  • Laparoscopic Appendectomy for Acute Appendicitis in Pregnancy
  • フククウキョウ カ ニ セツジョ シタ ニンプ チュウスイエン ノ 7レイ

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抄録

<p>妊婦の急性腹症の原因として急性虫垂炎が最多であり,術式は腹腔鏡下虫垂切除術が一般的となってきているが,その報告数は少ない.当院において,2017年3月から2022年7月までに妊娠時急性虫垂炎7例に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.発症時の妊娠週数の内訳は,妊娠15週までの妊娠初期3例,妊娠16週から27週の妊娠中期3例,妊娠28週以降の妊娠後期1例であった.妊娠週数に応じてポート配置を工夫し,単孔式腹腔鏡下虫垂切除2例を含めて,全症例において腹腔鏡下手術で完遂可能であり,術中および術後合併症なく経過した.腹腔鏡下手術において,妊娠子宮との干渉を避けることが肝要となってくる.今回,自験例と過去の報告例より,妊娠各期における至適ポート位置を検討した結果,妊娠週数に応じたポートの配置がある程度予測可能であり,文献的考察を加えて報告する.</p>

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