外傷による多数歯欠損に対しインプラントと固定性補綴装置で審美・咬合を回復した症例

  • 宍戸 駿一
    東北大学大学院歯学研究科先端フリーラジカル制御学共同研究講座

書誌事項

タイトル別名
  • A case report of esthetic and occlusal recovery using dental implants and fixed prostheses in a patient with multiple missing teeth
  • ガイショウ ニ ヨル タスウ ハ ケッソン ニ タイシ インプラント ト コテイセイ ホテツ ソウチ デ シンビ ・ コウゴウ オ カイフク シタ ショウレイ

この論文をさがす

抄録

<p>症例の概要:患者は29歳の女性.主訴は外傷による歯の脱落,破折に伴う審美不良と咀嚼困難であった.インプラント治療と固定性補綴装置による治療を行った.上顎前歯欠損部顎堤が外傷により口蓋側に変位しており,インプラント上部構造の補綴学的工夫により審美性と咀嚼機能を改善した.</p><p>考察:インプラント上部構造のカントゥア調整によるリップサポート回復,歯肉色陶材の使用,アバットメントや上部構造固定様式の適切な選択,さらにインプラントと天然歯への適切な咬合の付与により,良好な経過と患者の高い満足を得た.</p><p>結論:顎堤変位等によりインプラント埋入位置が適切ではない症例においては,上部構造の補綴学的工夫が重要である.</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ