マイクロ保険提供者の監督規制のあり方に関する一考察

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タイトル別名
  • On Supervisory and Regulatory Frameworks for Insurers Providing Microinsurance
  • マイクロ ホケン テイキョウシャ ノ カントク キセイ ノ アリカタ ニ カンスル イチ コウサツ

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説明

<p>マイクロ保険の現状と課題を考察するにあたり,本稿では,マイクロ保険提供の主体であるマイクロ保険提供者について考察する。さまざまなマイクロ保険のビジネスモデルにおいて,マイクロ保険提供者の組織形態は多様であり,保険監督規制に服する公式保険者だけでなく,規制が及ばない非公式保険者が存在する。マイクロ保険提供者は特有のリスクを抱えることから,これらのリスクを回避し,マイクロ保険契約者の保護を図るための監督規制が必要であると考えられる。マイクロ保険の普及が進んでいるインド,フィリピン,南アフリカでは,マイクロ保険提供者を監督する機関を法的に位置づけ,監督機関によるマイクロ保険提供者への監督法規が整備されている。マイクロ保険提供者の監督,法規制のあり方としては,各国におけるマイクロ保険の需要や社会保障制度との調整等を考慮しながら,マイクロ保険提供者の事業継続性を確保しうる枠組みを構築する必要がある。</p>

収録刊行物

  • 保険学雑誌

    保険学雑誌 2024 (664), 664_77-664_105, 2024-03-31

    日本保険学会

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