意図的な親切行為がもたらすポジティブな心理的効果の検討

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  • イトテキ ナ シンセツ コウイ ガ モタラス ポジティブ ナ シンリテキ コウカ ノ ケントウ

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毎年国連により行われている世界幸福度ランキングにおいて、日本の幸福度は高いとは言えない。幸福度を決定する項目、寛容さは、ボランティアや慈善活動の多さでも評価されるが、内閣府による2022年度の「市民の社会貢献に関する実態調査」報告書において、1年間にボランティア活動を「したことがある」と回答した者は全体の17.4%、「したことがない」と回答した者は82.6%であり、日本人の親切行為、利他行動への関心度の低さが示されている。そこで本研究では大学生を対象に意図的な親切行為、利他行動を行うエクササイズRandom Acts of Kindnessを実施し、そのポジティブな心理的効果の検討を行った。その結果、エクササイズの事前事後で主観的幸福感(t=-2.778,p<.01)、ポジティブ感情(t=-3.637,p<.01、達成感(t=-2.695,p<.01)の増大、抑うつ度(t=-13.625,p<.01)の減少が見られた。

収録刊行物

  • 動物研究

    動物研究 (6), 59-67, 2024-03-26

    ヤマザキ動物看護大学

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