血液透析中の切除不能肝細胞癌患者に対しデュルバルマブ・トレメリムマブ併用療法を導入し奏効が得られた1例

  • 鈴木 孝典
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
  • 松浦 健太郎
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
  • 河村 逸外
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
  • 藤原 圭
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
  • 片岡 洋望
    名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment with durvalumab plus tremelimumab in a patient with unresectable hepatocellular carcinoma on hemodialysis: A case report
  • ケツエキ トウセキ チュウ ノ セツジョ フノウ カン サイボウ ガン カンジャ ニ タイシ デュルバルマブ ・ トレメリムマブ ヘイヨウ リョウホウ オ ドウニュウ シ ソウコウ ガ エラレタ 1レイ

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説明

<p>患者は70歳代男性.非B・C型肝炎を背景とする肝細胞癌であり,病変は肝臓内のみならず,両肺,縦隔にも認めた.前治療として複数の分子標的薬を投与されたが,病勢の悪化に伴い20XX年にデュルバルマブ・トレメリムマブ併用療法を導入した.導入から1カ月後のCTでは縦隔・肝臓内の腫瘍は縮小傾向であった.さらに初回導入から3カ月後にCTを施行したところ,縦隔,肝臓内の腫瘍はさらに縮小して腫瘍マーカーは基準値内まで低下した.今後さらなる検証が必要ではあるものの,血液透析患者に対するデュルバルマブ・トレメリムマブ併用療法は切除不能肝細胞癌における治療選択肢の一つとなり得る可能性があると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 65 (10), 509-515, 2024-10-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (17)*注記

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