“了1” 和 “了2”

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タイトル別名
  • "丁₁"和"丁₂"
  • "チョウ ₁"ワ"チョウ ₂"
  • On the "le1" and "le2" in Chinese

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抄録

本稿ではなぜ1つの文に“了”が2回使えるのか、またなぜVの後ろの“了”が省略可能なのか、について考察した。筆者は“了”は1回は形態論レベルでVの語尾として用いられ、1回は構文論レベルで文末に用いられ、両者は異なる文法レベルで異なる働きをしているので、同一文中に同時に使えると考えている。また、Vの後ろに用いられる“了”が省略できるのは、構文論レベルでの“了”が上位概念にあるからであると考えている。さらに本稿では最後に前述した“了”の問題の延長戦にあるものとして、彭利贞(2007/2009)で“情态句”としている“了”を用いる文について考察した。その結果、そういう文においても、やはり“了”の内的な時間構造の意味を保っているので、決して「モダリティ」を表すのに使われているわけではないことを明らかにした。

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