『袖のみかさ』考

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書誌事項

タイトル別名
  • A Note on <i>Sode-no-mikasa</i>, a Story of Emperor Kōkaku's Seraglio
  • 『袖のみかさ』考 : 光格天皇の後宮の物語
  • 『 ソデ ノミ カサ 』 コウ : ヒカリカクテンノウ ノ コウキュウ ノ モノガタリ
  • ――光格天皇の後宮の物語――

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抄録

<p>『袖のみかさ』は近世期に書かれた擬古物語で、幕末の国学者朝田由豆伎の著作と推定される。内容は、ある帝に仕えた女官「新内侍のすけ」の物語であり、『源氏物語』桐壺巻の内容・表現を模倣して作られた作品である。ただし、本作には『源氏物語』には無い独自の内容も存する。その内容を検討した結果、本作の登場人物が実在の人物に基づいて造型されていることが分かった。すなわち、本作の帝は光格天皇、新内侍のすけは掌侍東坊城和子に基づく。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 66 (6), 27-38, 2017-06-10

    日本文学協会

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