管理栄養士養成課程学生を対象とするiPad の動画撮影機能を活用したコミュニケーション力の向上のための教育プログラムの効果の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of an Educational Program for Improving Communication Skills by Taking Videos with iPad for Registered Dietitian Students before Graduation in Japan
  • カンリ エイヨウシ ヨウセイ カテイ ガクセイ オ タイショウ ト スル iPad ノ ドウガ サツエイ キノウ オ カツヨウ シタ コミュニケーションリョク ノ コウジョウ ノ タメ ノ キョウイク プログラム ノ コウカ ノ ヒョウカ

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抄録

目的:管理栄養士養成課程学生におけるコミュニケーション力の向上を目指した効果的な教育プログラムを検討するにあたり、iPadの動画撮影機能を活用した教育プログラムを試験的に行い、その効果を検証することを本研究の目的とした。  方法:管理栄養士養成施設1施設に在籍する3年次の女子学生のうち、本研究の教育プログラムを含む授業を履修した79人を対象とし、教育プログラム実施後に自記式質問紙調査を実施した(有効回答率97.4%)。教育プログラムは、自己紹介、個人対象の栄養教育のロールプレイングと集団対象の栄養教育のプレゼンテーションの様子を各自のiPadで動画撮影し、その映像をもとに各自のコミュニケーション力を客観的に評価し、今後のコミュニケーション力の向上のために必要な改善点と目標を設定し、実行につなげるものであった。調査内容は、話している時及び聴いている時における自己の表現のイメージと実際(動画)の一致度、課題発見の有無及びその内容とした。  結果:自己の表現についてのイメージと実際(動画)の一致度については、「一致していなかった」または「どちらかといえば一致していた」と回答した者の割合は、話している時で全体の44.2%、聴いている時で67.0%であり、自己の表現についてのイメージと実際(動画)の一致度は、話している時の方が聴いている時よりも低い傾向がみられた。また、iPadの動画撮影を通して自分のコミュニケーション力を高めるための課題を発見することが「できた」と回答した者の割合は、97.5%であった。  結論:本研究の結果、管理栄養士養成課程学生を対象としたiPadの動画撮影機能を活用した教育プログラムは、コミュニケーション力の向上のための課題発見に有用である可能性が示唆された。

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