設備の非柔軟性・営業レバレッジと資本構成 : 日本企業についての実証分析

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タイトル別名
  • Inflexibility, Operating Leverage, and Capital Structure : Evidence from Japanese Firm
  • セツビ ノ ヒジュウナンセイ ・ エイギョウ レバレッジ ト シホン コウセイ : ニホン キギョウ ニ ツイテ ノ ジッショウ ブンセキ

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抄録

企業が財・サービスの生産に利用する設備は,資金調達,および,資本構成に影響を与える。本稿では,生産設備の特性として,設備の拡大または縮小の費用が高く,企業環境の変化に応じた調整が困難な程度を表す設備の非柔軟性と,固定費が高いが平均費用が低い程度を表す営業レバレッジが,資本構成に与える影響を日本の上場企業で検証した。我々の実証結果によれば,設備の非柔軟性が高いほど負債比率は低く,これはトレードオフ理論と整合的である。一方,営業レバレッジと負債比率の関係は,用いる指標により結果が異なる。そのため,営業レバレッジ指標を用いて議論する際には,注意が必要である。

収録刊行物

  • 国民経済雑誌

    国民経済雑誌 227 (3), 59-76, 2023-03-10

    神戸大学経済経営学会

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