シマサルナシ台木‘ヘイワード’の特性

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タイトル別名
  • シマサルナシ ダイギ'ヘイワード'ノ トクセイ

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説明

キウイフルーツ根腐病が発生したほ場において、‘ヘイワード’の台木としてシマサルナシが利用できるか確認するため、シマサルナシ台木‘ヘイワード’の生育の特性を慣行台木と比較した。1)シマサルナシ台木は慣行台木に比べて台木幹周が太く、樹冠の拡大が早い傾向であった。新梢の発芽率、着花数および奇形花率に差はなかった。2)シマサルナシ台木と慣行台木の累積収量は同程度であった。3)果実重はシマサルナシ台木の方が慣行台木よりも大きい傾向にあったが、糖度や酸含量には差がなかった。4)根の乾物重の総量はシマサルナシ台木の方が慣行台木よりも少ない傾向であった。5)根の分布範囲は両台木ともに主幹部から2m以内の範囲に80%が分布し、地表から60cmまでの深さに80%が分布していた。6)以上より、シマサルナシ台木‘ヘイワード’は慣行台木に比べて根の総量はやや少ないものの、樹体生育、収量、果実品質は慣行台木と同等以上であったことから、キウイフルーツの台木として利用できると考えられた。

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