書誌事項
- タイトル別名
-
- Medical Drugs and Materials that Neurosurgeons should consider in the Treatment of Muslim Patients
- イスラム キョウト ノ シンリョウ ニ オイテ ノウ シンケイ ゲカイ ガ チュウイ スベキ ヤクザイ オヨビ イリョウ ザイリョウ
この論文をさがす
説明
<p> 症例はヨルダン人の11歳男児. 突然の意識障害を発症し, 精査にて小脳脳動静脈奇形からの出血と診断し, 緊急で開頭血腫除去術および外減圧術を施行した. 症状は徐々に改善し, 頭蓋形成術を行ったのち自宅退院となった.</p><p> 患者および父親はイスラム教徒であった. イスラム教では豚肉やアルコールなどの摂取が禁じられているが, ゼリーや醤油などそれらを材料として含み得る飲食物も忌避されるため, 提供する病院食にも難渋した. また, 脳神経外科で使用する薬剤, 医療材料にも, ヘパリンなど動物由来の成分を含むものが多くあり, 使用に配慮する必要があった.</p><p> 脳神経外科で扱う動物由来成分を含む医療材料, 薬剤についてまとめ, 報告する.</p>
収録刊行物
-
- Japanese Journal of Neurosurgery
-
Japanese Journal of Neurosurgery 32 (5), 318-323, 2023
一般社団法人日本脳神経外科コングレス