腹腔鏡下胆囊摘出術後に総胆管内クリップ迷入を発見した1例

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タイトル別名
  • A Case of Clip Migration to the Common Bile Duct After Laparoscopic Cholecystectomy
  • フククウキョウ カ タンノウ テキシュツ ジュツゴ ニ ソウタンカン ナイ クリップメイニュウ オ ハッケン シタ 1レイ

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抄録

<p>症例は82歳,女性。総胆管結石性胆管炎に対し内視鏡的乳頭切開術・胆管ドレナージを施行,待機的に根治目的の腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy:以下,LC)を施行した。胆囊管は非吸収性ポリマークリップ(Hem-o-lok)で処理して術後4日目に退院となった。以降無症状で経過し,術後47日目に胆管プラスチックステント抜去を予定した。その際に下部胆管に8 mmの透亮像を認め内視鏡的に摘除し,胆囊管処理に使用したHem-o-lokと同定した。LC術後にクリップが迷入する合併症はまれながらも報告されており,術後1年以内の発見が多いものの遠隔期の報告もあり術後の時期を問わず発生しうる。総胆管結石症を契機に発見される割合が大きいが,機序は不明で確立された予防策はない。迷入の発見時には内視鏡的治療を検討すべきである。</p>

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