肝区域の3Dステレオカラー解剖図およびMPRカラー解剖図の作成

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タイトル別名
  • Creation of 3D Stereo and MPR Color Anatomical Charts in the Hepatic Segments
  • カン クイキ ノ 3Dステレオカラー カイボウズ オヨビ MPR カラー カイボウズ ノ サクセイ

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抄録

<p>肝区域を描出するためにcomputed tomography(CT)アプリケーション(CT肝臓体積測定)のVoronoi diagramを用いて,臨床データから肝区域をthree-dimensional(3D)画像として描出し患者説明や手術計画に利用されている.この肝区域はCouinaud(クイノー)がイラスト図で表した8つの亜区域と門脈および肝静脈との相互関係を用いている.肝臓は門脈と動脈の2重支配になっており太い門脈に細い動脈が“つた”のように絡む構造となっているため,クイノーは門脈の鋳型標本に基づいて肝を8つの区域としてsegment 1(S1)~segment 8(S8)に分けた.Voronoi diagramは門脈の支配領域を推定し肝臓をカラー表示で区域分割して3D画像およびmulti-planar reconstruction(MPR)画像を作成している.そこで,Voronoi diagramにより作成された3D画像およびMPR画像を利用して,肝臓正面のイラスト画像のみで説明されているクイノーの肝区域(S1~S8)を理解するためのサポートとして,クイノーの肝区域の3Dステレオカラー解剖図を作成し,多方向からの観察ができるようにした.更にVoronoi diagramで作成されたMPR画像からもMPRカラー解剖図を作成し,肝臓内の肝区域をカラーでaxial画像,coronal画像,sagittal画像の3方向から確認できるように作成した.また,本解剖図のデータは電子ファイル化し,電子媒体を通して放射線検査の場や在宅においても容易に利用できるツールとすることで,利用者からの要望等をもとに改善できるようにした.</p>

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参考文献 (1)*注記

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