はだし歩きの社会学的想像力

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タイトル別名
  • Barefoot walking and sociological imagination
  • ハダシ アルキ ノ シャカイガクテキ ソウゾウリョク

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説明

本稿の目的は、はだし歩きと社会学的想像力の関連を示すことである。はだし歩きを身体の社会学に位置づけながら、この行為の体験の記述と意味づけの省察を試みた。「一人ではだしで歩く」では、はだし歩きが大地という「外なる惑星」と身体という「内なる惑星」を結びつけるシンプルかつ意義深い行為であることを示した。それと同時に、危険、不衛生、社会規範からの逸脱といった「はだし禁止」の社会的な強制力が生じることも指摘した。「二人ではだしで歩く」では、はだしで歩きながらの二者間の対話を通じて、個人のミクロな体験と社会の制約要因との関連に言及した。はだし歩きに適した物理的な環境の不備だけではなく、はだし歩きを忌避する文化的な壁が存在することにもふれた。「三人以上ではだしで歩く」では、韓国裸足ウォーキング市民運動の取り組みを取り入れたイベント企画「Back to the Earth」の運営と実施過程を記述した。集合的な行事としてはだしウォーキングを実現する諸条件を論じた。最後に、はだし歩きは社会学的に重要な問いを提起し、社会学的想像力を豊かにすることに言及した。

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