改訂版子どもと若者のレジリエンス尺度日本語版の開発と信頼性・妥当性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Development and psychometric properties of the Japanese version of Child and Youth Resilience Measure-Revised (CYRM-R) among Japanese youth
  • カイテイバン コドモ ト ワカモノ ノ レジリエンス シャクド ニホンゴバン ノ カイハツ ト シンライセイ ・ ダトウセイ ノ ケントウ

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説明

<p>目的 レジリエンスとは,逆境に立ち向かい,困難な状況から回復する能力である。若い頃にレジリエンスを向上させることは精神的健康を促進し,生涯にわたって利益をもたらすとされている。臨床現場や疫学研究において,子どものレジリエンスを評価するための有効な尺度が求められている。世界中で広く使用されている子どもと若者のレジリエンスを評価するための尺度として,改訂版子どもと若者のレジリエンス尺度(Child and Youth Resilience Measure-Revised:CYRM-R)が挙げられる。本研究の目的は,CYRM-Rの日本語版を作成しその心理測定的特徴を検討することである。</p><p>方法 思春期・若者の全国コホート調査(JAYコホート)から,小学5年生から中学3年生の子どもたちを層化二段無作為抽出法によって募集した。参加者はCYRM-R日本語版と社会人口統計学的変数に回答した。CYRM-Rは,「個人のレジリエンス」と「保護者のレジリエンス」という2つの下位尺度の計17項目で構成されている。CYRM-R日本語版の言語的妥当性は,バックトランスレーションのプロセスを経て確認された。</p><p>尺度の内的一貫性を評価するために,尺度の合計点と下位尺度のCronbachのα係数と下位尺度間の相関係数を算出した。因子妥当性については,原版と同じ2因子構造に対して確認的因子分析を行い,モデルの適合度を評価した。</p><p>結果 2,266人の子ども(男性50.0%)が分析対象者であった。CYRM-R日本語版の内的一貫性を評価するために,尺度全体と下位尺度のCronbachのα係数を算出した(全体,α=0.956; 「個人のレジリエンス」,α=0.932; 「保護者のレジリエンス」,α=0.919)。因子妥当性の検討のために,尺度の原版と同様の2因子構造に対して確認的因子分析を行い,モデルの適合度を評価した(RMSEA=0.085,SRMR=0.041,CFI=0.934)。</p><p>結論 CYRM-R日本語版は,原版と同様の2因子構造を維持していることが確認された。本研究は,CYRM-R日本語版が子どもと若者のレジリエンスを評価するための内的一貫性と因子妥当性を備えた尺度であることを示した。今後,子どものレジリエンスに関してリスクのある個人や集団を特定し,支援や介入の効果を評価するための指標としての活用が期待される。</p>

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