局所的な交互作用とGPによる学習を行うエージェントシステムのセル平面解析―企業間コラボレーションにおけるカオス性分析と制御への応用―

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Multi-agent Systems on Planer Cells Consisting of Local Interaction and GP Learning―Applications to the Analysis of Collaboration Among Firms, Considering Chaoticity and It's Control―
  • キョクショテキ ナ コウゴ サヨウ ト GP ニ ヨル ガクシュウ オ オコナウ エージェント システム ノ セル ヘイメン カイセキ キギョウカン コラボレーション ニ オケル カオスセイ ブンセキ ト セイギョ エ ノ オウヨウ

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説明

<p>近年,新しい商品の開発・製造に関して,自社による独自開発とならんで,他社とのコラボレーションを実施する方向性が模索されている。本論文では,メーカとサプライヤ間などの企業間におけるコラボレーションを分析する方法として,局所的な交互作用と遺伝的プログラミング(GP:Genetic Programming)による学習を行うエージェントからなるセル平面によるモデルを提案し,その挙動解析と応用について述べる。これまでのモデル分析を参考にして, 2つのエージェントモデルを提案する。最初のモデルではセル上のエージェントが2種類で,相互に効用関数をもち,市場原理により生産と雇用が実施され,この結果に基づいてエージェントはGPによる学習に基づき行動最適化を行う。第2番目のモデルでは,エージェントは1種類であり,それぞれが囚人のジレンマに従い行動し,得られるペイオフをもとにしてGPにより行動の最適化を行う。シミュレーションをもとにして,これらのモデルにおいて,ある条件のもとでは,均衡には達しないで2次元平面上のカオス的状況が発生することを示す。更に,カオス制御の方法を用いて2次元平面上でのカオス振動を抑制し,クラスタを形成する方法を提案する。また,研究開発におけるコラボレーション,生産のモジュール化を議論する拡張モデルとして,局所的な交易の制約を広域的な選択とマッチングの方法論を取り入れたモデルも考察する。</p>

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