遺伝的プログラミングによる学習とファジイ推論により行動する労使間交渉エージェント

書誌事項

タイトル別名
  • Negotiation Agent for Labor and Management utilizing Genetic Programming for Learning and Fuzzy Reasoning
  • イデンテキ プログラミング ニ ヨル ガクシュウ ト ファジイ スイロン ニ ヨリ コウドウスル ロウシカン コウショウ エージェント

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説明

<p>労働組合と経営者の行う労使間交渉を支援するエージェント指向型の交渉システムを作成し,その有用性を検討した.交渉過程では互いに効用値を大きく下げることなく交渉結果に満足が得られるようなWin-Winの交渉を支援する計算機システムの実現を目指して,エージェントによる交渉過程をモデル化した.そして,エージェントの交渉戦略を進化計算手法である遺伝的プログラミングを用いて最適化して,よりよい解決案を導出することを試みた.交渉者の譲歩という行為には,望ましさや満足度,あるいはあいまいさや予感といったものから生じる感情的なものを含むことから,効用理論とファジィ制御によって譲歩過程を表現した.また外部環境要因のひとつとして世論の評価も考慮して,世論支持による影響をモデル化の要素に取り入れた.これに基づき,より現実的な交渉環境のもとで種々の条件でシミュレーションを行い,本提案手法の有効性を検討した.その結果,自分にとってはあまり重要ではない属性で相手が望む属性については譲歩し,自分の望む属性については交換条件として要求を通すというWin-Winの交渉の実現の可能性が示唆された.</p>

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