危機対応時における「情報のハブ」の有用性―聖路加国際病院の事例研究から―
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- 高田 朝子
- 高千穂大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Efficiency of the Hub of the Human Network at the Crisis Situation: The case study of St.Luke's hospital
- キキ タイオウジ ニ オケル ジョウホウ ノ ハブ ノ ユウヨウセイ セイロカコクサイ ビョウイン ノ ジレイ ケンキュウ カラ
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説明
<p>本研究は、危機対応時の現場に情報を収集し発信する機能を持つ人物が存在すると、問題解決に資することを、地下鉄サリン事件に対応した聖路加国際病院の事例研究を通じて考察していくことが目的である。サリン事件対応時に院内に3つの情報のハブが発生し機能したことによって、状況情報を院内に提供したのと同時に、手順情報として具体的な対応策を組織内に示した。このことが同病院が成功裏に事件に対応できた鍵要因となった。危機対応の際には、現場にハブが発生すること、そしてそれを有用することを念頭において対応行動を組み立てる事が必要である。ハブが発生するために重要な3つの要素とは、「多くの情報を得る場」と「情報を発信しようという意志をもった人間」、「発信された情報を受容する組織」であった。「情報を得る場」については、物理的に多くの状況情報を得る組織環境をつくることであった。</p>
収録刊行物
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- 経営情報学会誌
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経営情報学会誌 14 (3), 47-62, 2005
一般社団法人 経営情報学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390303697454517376
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- NII論文ID
- 110002973514
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- NII書誌ID
- AN10551813
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- ISSN
- 24352209
- 09187324
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- NDL書誌ID
- 7762605
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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