4施設における病院・職種連携の抗菌薬適正使用:抗菌薬使用密度,血液培養密度および<i>Pseudomonas aeruginosa</i>に対する最小発育阻止濃度をアウトカムに

  • 吉田 順一
    感染対策ネットワーク下関 下関市立市民病院
  • 原田 由紀子
    感染対策ネットワーク下関 下関市立市民病院
  • 村谷 哲郎
    ひびきAMR研究会
  • 小畑 秀登
    感染対策ネットワーク下関 山口県済生会下関総合病院
  • 佐藤 穣
    感染対策ネットワーク下関 国立病院機構関門医療センター
  • 加藤 彰
    感染対策ネットワーク下関 地域医療機能推進機構下関医療センター
  • 菊池 哲也
    感染対策ネットワーク下関 下関市立市民病院
  • 森山 紀代子
    感染対策ネットワーク下関 山口県済生会下関総合病院
  • 中野 千宏
    感染対策ネットワーク下関 国立病院機構関門医療センター
  • 菊池 勉
    感染対策ネットワーク下関 地域医療機能推進機構下関医療センター
  • 浅野 郁代
    感染対策ネットワーク下関 下関市立市民病院
  • 國弘 健二
    感染対策ネットワーク下関 山口県済生会下関総合病院
  • 三村 由佳
    感染対策ネットワーク下関 国立病院機構関門医療センター
  • 坪根 淑恵
    感染対策ネットワーク下関 地域医療機能推進機構下関医療センター
  • 植野 孝子
    感染対策ネットワーク下関 下関市立市民病院
  • 河田 武志
    感染対策ネットワーク下関 国立病院機構関門医療センター
  • 岡本 朋子
    感染対策ネットワーク下関 地域医療機能推進機構下関医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • Inter-institutional/professional antimicrobial stewardship (IIPAS) in four hospitals with outcomes using antimicrobial use density, blood culture density and minimum inhibitory concentrations against <i>Pseudomonas aeruginosa</i>
  • 4施設における病院・職種連携の抗菌薬適正使用 : 抗菌薬使用密度,血液培養密度およびPseudomonas aeruginosaに対する最小発育阻止濃度をアウトカムに
  • 4 シセツ ニ オケル ビョウイン ・ ショクシュ レンケイ ノ コウキンヤク テキセイ シヨウ : コウキンヤク シヨウ ミツド,ケツエキ バイヨウ ミツド オヨビ Pseudomonas aeruginosa ニ タイスル サイショウ ハツイク ソシ ノウド オ アウトカム ニ

この論文をさがす

説明

<p>世界で薬剤耐性に対して抗菌薬適正使用(AS)が推進されている。</p><p>今回,病院・職種連携AS(IIPAS)を開始し,アウトカムとして,Pseudomonas aeruginosaの感受性,抗菌薬使用密度(AUD)と血液培養密度を用いた。</p><p>対象は地域4施設における2012~2016年の延べ入院数2,150,827名とした。方法は各病院で多職種チームがIIPASを行い,4病院が統一方式でP. aeruginosaに対する90 percentile最小発育阻止濃度(MIC90, 22剤)とAUDを求め,血液培養密度=(総セット数/延べ入院数)×1000とした。</p><p>その結果,P. aeruginosaのMIC90は,4病院平均44.3%の抗菌薬が経年低下した。MIC90 >64 μg/mlとAUD >10(88 percentileの整数)の抗菌薬数は各々,A病院で1剤と1剤,B病院で5剤と2剤,C病院で3剤と1剤,D病院で14剤と4剤であった。血液培養密度は4病院とも上昇した。</p><p>考察として,AUD高値の抗菌薬が多かった病院ではMIC90が高いが,P. aeruginosaは感性を戻した。これと血液培養密度が増加したことは関連する可能性がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ