水田における秋冬ブロッコリーの適応性とブロッコリー連作,後作水稲への影響

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タイトル別名
  • Adaptability of autumn and winter broccoli in paddy fields and effects of continuous cropping fields and succeeding rice
  • スイデン ニ オケル アキ トウ ブロッコリー ノ テキオウセイ ト ブロッコリー レンサク,アトサク スイトウ エ ノ エイキョウ

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説明

主穀作農家が水田作経営において初めて野菜を導入することを想定し,水田における秋冬ブロッコリーの適応性とブロッコリーの連作や後作水稲への影響について検討した。8月19日植「サマードーム」,8月24日植「おはよう」,9月14日植「グランドーム」,「改良緑炎」の収量性について,いずれも埼玉県主要農作物施肥基準に掲載されている目標収量を上回り,水田における栽培適応性があると考えられた。排水が良好な条件では,水田ほ場でもうね立てせず,平うねで問題なく栽培できることが確認された。基肥と追肥の合計施肥量が多い区で収穫時期が早まり,全重や花蕾重が重くなる傾向が見られたが,品種により花茎空洞の発生が多くなった。ブロッコリーの連作については,前作収穫残渣を搬出する条件では4年連作でも病害による収量への影響は確認されなかったが,前作収穫残渣をすき込んだ条件では連作により軟腐病等による枯死株の発生が多かった。ブロッコリー後作水稲については,前作収穫残渣を搬出する条件において,基肥量を減肥するのがよいと考えられた。

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