欧州委員会のDigComp 2.0と2.1との比較から見た我が国の情報活用能力の特徴

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タイトル別名
  • Characteristics of Japan's Information Literacy (Jyoho-Katsuyo-Noryoku) in Comparison with the European Commission's DigComp 2.0 and 2.1
  • オウシュウ イインカイ ノ DigComp 2.0 ト 2.1 ト ノ ヒカク カラ ミタ ワガクニ ノ ジョウホウ カツヨウ ノウリョク ノ トクチョウ

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説明

2017・18 年告示の学習指導要領で示された情報活用能力及びその体系表例について、欧州委員会のDigComp 2.0と2.1と比較し、特徴と課題を明らかにした。その結果、情報活用能力は、学校教育の教育課程編成との親和性が高い一方で生涯教育や雇用・労働との関連が見られないことに課題があること、情報技術の活用だけでなく問題解決的な認知活動全般を対象としているため、抽象度が高く対象範囲が広いことに特徴があり、教科等の多様な学習活動との関連づけが容易になる反面、情報技術の活用の視点からは、市民としての基礎的なデジタルコンピテンシーの段階的な育成や保証に課題がみられた。また、情報技術を活用したコミュニケーションと協働に関する要素やシティズンシップに関わる要素が少なかった。そのため、今後の我が国における学校のカリキュラム・マネジメントでは、文部科学省の体系表例に加えてDigComp 2.0と2.1 から見た関連要素を加味することが望ましいことが示唆された。

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