多雪地に植栽されたスギコンテナ苗の生育状況

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タイトル別名
  • タセツチ ニ ショクサイサレタ スギコンテナ ナエ ノ セイイク ジョウキョウ

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説明

新潟県南魚沼郡湯沢町の最深積雪が3m以上になる緩傾斜地において,スギのコンテナ苗と裸苗を植栽し,春植え区では8成長期,秋植え区では7成長期経過後まで生育状況を調査した。樹高および地際直径を苗種間で比較したところ,8成長期目の春植え区では有意差がみられなかった。一方,7成長期目の秋植え区ではコンテナ苗の樹高および地際直径が有意に小さかった。形状比は,春植え区ではコンテナ苗と裸苗が同程度に収束したが,秋植え区では全成長期間を通してコンテナ苗が裸苗より高く,同程度には収束しなかった。これら樹高,地際直径および形状比の苗種間の結果には一貫性が無く,植栽時期の影響が排除できなかった。生存率は,春植え区,秋植え区ともにコンテナ苗と裸苗間に有意差はみられなかった。根抜け被害は,春植え区,秋植え区ともに発生しなかった。根元曲がりの要因となる苗木の倒伏角度は,春植え区,秋植え区ともに積雪量の推移と連動しており,先行研究と同様にその年の積雪量の影響を受けていると推察された。

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