腸重積の診断と術後人工肛門関連合併症の管理が困難であった超低出生体重の女児例

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulty in diagnosis and management of postoperative colostomy-related complications n a very low birthweight infant
  • チョウジュウ セキ ノ シンダン ト ジュツゴ ジンコウコウモン カンレン ガッペイショウ ノ カンリ ガ コンナン デ アッタ チョウテイシュッショウ タイジュウ ノ ジョジレイ

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抄録

症例は在胎23週4日,322g,加重型妊娠高血圧腎症による心不全のため緊急帝王切開で出生した女児で,胎便排泄遅延と腹部膨隆が出現し,生後8日に消化管穿孔を発症した.児の未熟性から保存的加療を継続したが,長期に経腸栄養ができず,生後36日に開腹手術を行い,人工肛門を造設した.手術により穿孔の主原因が憩室による腸重積であったことが判明した.術後に経腸栄養を開始したが,生後90日に人工肛門の口側が翻転・脱出し,徒手整復後に脱出を繰り返し,呼吸・循環動態が徐々に悪化し生後95日に永眠した.超低出生体重児における新生児期発症の腸重積は,臨床症状が非特異的かつ発症が極めてまれであり,貴重な症例のため経過を報告する.

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