アルコール依存症の診断と治療に関するeラーニング研修を受講した管理栄養士の介入がアルコール性肝硬変患者の飲酒量低減と栄養状態改善に有効であった一例

書誌事項

タイトル別名
  • The effective intervention by the registered dietitian who attended an e-learning training course on alcoholism diagnosis and multidisciplinary treatment of a patient with alcoholic liver cirrhosis
  • アルコール イソンショウ ノ シンダン ト チリョウ ニ カンスル eラーニング ケンシュウ オ ジュコウ シタ カンリ エイヨウシ ノ カイニュウ ガ アルコールセイ カンコウヘン カンジャ ノ インシュリョウ テイゲン ト エイヨウ ジョウタイ カイゼン ニ ユウコウ デ アッタ イチレイ

この論文をさがす

抄録

<p>症例は30代女性.アルコール性肝硬変で外来に通院し,分岐鎖アミノ酸製剤を含む内服薬加療,禁酒とアルコール依存症の専門医療機関受診の指導を受けていたが,専門医療機関未受診で多量飲酒を継続し,アドヒアランス不良であった.初診から2年後,貧血と脱水,低栄養の進行,CTで脂肪肝と腹水貯留を認め入院.内科的治療と並行して,日本肝臓学会のアルコール依存症の診断と治療に関するeラーニング研修を受講した管理栄養士が,肝臓専門医の指導の下,入院中から退院後まで継続的に肝硬変の栄養療法ならびに禁酒・飲酒量低減について介入し,飲酒量低減,栄養状態と肝予備能改善が得られた.本eラーニング研修を受講した管理栄養士による介入は,アルコール性肝硬変患者の集学的治療に有効であることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 64 (12), 610-617, 2023-12-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ