口唇口蓋裂を伴う上顎歯列部分欠損に対して電鋳テレスコープ義歯にて対応した症例

  • 平田 恵理
    北海道大学大学院歯学研究院口腔機能学分野口腔機能補綴学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A case of using an electroformed telescopic crown-retained denture for a maxillary partially edentulous patient with cleft lip and palate
  • コウシン コウガイレツ オ トモナウ ジョウガクシレツ ブブン ケッソン ニ タイシテ デンチュウ テレスコープ ギシ ニテ タイオウ シタ ショウレイ

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抄録

<p>症例の概要:初診44歳の女性.審美不良を主訴に来院.左側口唇口蓋裂を伴い出生し,顎裂部再建術と歯科矯正治療の既往がある.上顎ブリッジの支台歯の齲蝕による審美障害と診断し,ブリッジ除去と同時にプロビジョナルデンチャーを装着し審美性を改善後,電鋳テレスコープ義歯を装着した.</p><p>考察:審美性改善と上顎残存歯の負担軽減のため,粘膜支持を最大限に利用した電鋳テレスコープ義歯を装着した.これにより,残存歯の負担を軽減し良好な経過につながったと考えられる.</p><p>結論:左側口唇口蓋裂を伴う上顎部分歯列欠損症例に対して電鋳テレスコープ義歯にて補綴治療を行うことにより,審美性を改善し,患者の口腔関連QOLが向上した.</p>

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参考文献 (2)*注記

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