模擬患者と模擬療養者として教育的役割を担うアクティブシニアの特性

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タイトル別名
  • Characteristics of Active Elder in Educational Roles as Simulated Patients
  • モギ カンジャ ト モギ リョウヨウシャ ト シテ キョウイクテキ ヤクワリ オ ニナウ アクティブシニア ノ トクセイ

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抄録

コロナ禍において医療機関では, 感染者の増加と重症化への対応が迫られ対策が様々に求められた. 医療提供体制が逼迫する中, 看護学など医療を学ぶ大学での履修科目には臨地実習がある. 多数の病院や施設などからの実習の受け入れが中止となり, 臨地実習の前準備ともいえる対面での演習も例年と異なるため, 経験不足や就職への心配などを抱いている. そこで模擬患者・療養者として教育的役割を担う高齢者の特性を検討し, 教育的役割を担う前後での変化を明らかにした. 要支援と要介護認定を受けていない65 歳以上の高齢者において, 教育的役割を担いたいと回答した者を研究対象者とした. 教育的役割を担い終わった後, 同意取得直後と同じ内容での自記式質問紙調査へ回答を得た. 教育的役割を担うことはアクティブシニアにとって, 他者への援助行動であり, 自己の課題を乗り越えるものではなく, 達成感や充実感, 自尊感情やQOLへの影響はないと考えられた.

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