留学生別科における日本語学習への動機づけ,不安,学習方略についての一考察

書誌事項

タイトル別名
  • Motivation, anxiety, and learning strategies in Japanese language learning among scholarship students enrolled in a preparatory course
  • リュウガクセイ ベッカ ニ オケル ニホンゴ ガクシュウ エ ノ ドウキズケ,フアン,ガクシュウ ホウリャク ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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説明

目的:半年間を通して,留学生の日本語学習への動機づけ,不安,学習方略の変化を調査し,今後の初級日本語教育の改善案を示唆することを目的とする. 方法:IUHWの特待奨学生に対し,留学生別科開始直後と終了直前にGoogle Formsを使ってアンケート調査を行い,6件法で回答を得た.調査終了後,各質問項目について平均値と標準偏差を算出し,調査結果の差が有意なものかを判定するためt検定を用いた. 結果:内発的動機づけと外発的動機づけには大きな変化が見られなかったが,日本語学習に意欲を失った学習者が増加した.また,対面授業では他の学生の目が気になる学習者が多かったが,時間が経つと学習不安が軽減する傾向が見られた.さらに,特待奨学生は別科開始直後から様々な学習方略を使って日本語を勉強していることがわかった. 結論:意欲を失った学生に対しては,内発的に学習を動機づけるための工夫を考えていく必要がある.また,日本語学習への不安を抱える学習者に対しては,ピア活動などを多く取り入れ,不安を少しでも取り除く手伝いをしていくことが望まれる.

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