成人・老年期がん患者のがん体験の意味づけに関する看護師の認識プロセス : がん看護専門看護師・緩和ケア認定看護師に焦点をあてて

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  • 成人・老年期がん患者のがん体験の意味づけに関する看護師の認識プロセス −がん看護専門看護師・緩和ケア認定看護師に焦点をあてて−
  • セイジン ・ ロウネンキ ガン カンジャ ノ ガン タイケン ノ イミズケ ニ カンスル カンゴシ ノ ニンシキ プロセス : ガン カンゴ センモン カンゴシ ・ カンワ ケア ニンテイ カンゴシ ニ ショウテン オ アテテ

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本研究の目的は,成人・老年期がん患者のがん体験の意味づけに関する看護師の認識プロセスを明らかにすることである.資格取得後1回以上更新しているがん看護専門看護師や緩和ケア認定看護師22名に半構造化面接を実施し,データ分析はM-GTAに基づき実施した.看護師は,患者の身体的な苦痛緩和が必要であることや,患者にとっての最善の選択,チームで最善のケアを目指すなど【患者の生活と医療(者)との関係】を最初に認識し,次にその関わりを通して,患者の信頼を得る【患者の心理的な平穏】を重要視していた.そのうえで,患者の自己肯定感の高まりや,現実を受けとめる【患者のエンパワメント】を引き出すことを大切にしていた.これらの認識プロセスは,支援者が患者の価値観を軸に,患者の望む生活ができるよう患者の理解や,いつでも対話できる関係構築が必要であることを示し,がん体験を意味づける支援において重要な視点であることが示唆された.

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