MgO-C系耐火物の特性に及ぼすAl添加剤の分布の影響

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タイトル別名
  • Influence of Distribution of Al Additive on Properties of MgO-C Refractories
  • MgO Cケイ タイカブツ ノ トクセイ ニ オヨボス Al テンカザイ ノ ブンプ ノ エイキョウ

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抄録

炭素含有耐火物は,黒鉛の酸化を防ぐ目的で種々の金属が添加され使用される。しかし,その効果の度合は金属の種類,量比および分布状態によって異なる。本研究では,MgO-C系耐火物に添加される酸化防止剤の最も効果的な分布を,Al粉末を例として検討した。その結果,Al粉末を組織中の黒鉛粒間に均一に分散させると,焼成後,気孔径が小さくなり強度の低下は抑制された。さらに,焼成後,黒鉛粒間の空隙を埋めるスピネルが生成しやすくなり,組織の緻密化が進むことが推定された。他方,Al粉末がMgO粒に接していると焼成後の気孔径が大きくなり,強度が低下した。以上の結果から,MgO-C系耐火物に添加するAl添加剤は,黒鉛粒間に分散させたほうが望ましいことが明らかになった。

収録刊行物

  • 耐火物

    耐火物 62 (7), 339-345, 2010-07-01

    耐火物技術協会

参考文献 (8)*注記

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