牛乳・糖質混合溶液の摂取が運動後のインスリン分泌に及ぼす影響―女子大学生を対象とした検討―

  • 丸山 まいみ
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 寺田 新
    東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系
  • 大家 千枝子
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 岡村 信一
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 木村 典代
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of co-ingestion of glucose with milk after exercise on insulin secretion in female university students
  • ギュウニュウ ・ トウシツ コンゴウ ヨウエキ ノ セッシュ ガ ウンドウ ゴ ノ インスリン ブンピ ニ オヨボス エイキョウ : ジョシ ダイガクセイ オ タイショウ ト シタ ケントウ

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説明

<p> 【目的】 </p><p> インスリンは、骨格筋においてグリコーゲンおよびたんぱく質の合成を強力に促進する作用を持つため、運動後の栄養補給ではいかにインスリン分泌を高めるかが重要となる。これまでに糖質とたんぱく質、もしくは糖質と脂質を同時に摂取することで、インスリン分泌が高められることが報告されている。牛乳はたんぱく質と脂質をバランス良く含み、スポーツ選手にとっても身近な食品である。そこで本研究では、運動後に糖質と牛乳の混合物を摂取することによりインスリン分泌が高められるかを検証した。</p><p> 【方法】 </p><p> 対象は健康な運動習慣のない女子大学生7名であった。30分間の低強度自転車運動終了後に被験物を摂取させた。糖質のみの試行(グルコース1g/BW+水250 ml(CHO))又は糖質と牛乳の混合物の試行(グルコース1g/BW+牛乳250 ml(CHO+Milk))の2試行をクロスオーバー法にて実施した。被験物摂取前、摂取15、30、60、120分後に血漿インスリン値と血糖値の測定を行った。</p><p> 【結果】 </p><p> 被験物摂取後の血漿インスリン値の曲線下面積(AUC)はCHOと比較してCHO+Milkの方が有意に高値を示し(p< 0.05)、血糖値のAUCはCHOと比較してCHO+Milkの方が有意に低値を示した(p< 0.05)。</p><p> 【結論】 </p><p> 運動後における糖質と牛乳の混合物摂取は、健康な一般女子大学生においても、インスリン分泌を高める可能性が示唆された。</p>

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