カキ‘西条’における樹上軟化発生率の系統間比較と気象要因との関係

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タイトル別名
  • Relationship between incidence of on-tree fruit softening and weather conditions: comparison of early-ripening and late-ripening Japanese persimmon 'Saijo' strains
  • カキ'サイジョウ'ニ オケル ジュ ジョウ ナンカ ハッセイリツ ノ ケイトウ カン ヒカク ト キショウ ヨウイン ト ノ カンケイ

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抄録

カキ‘西条’の早生系10系統および普通系5系統を用いて,樹上軟化発生の年次変動および系統間差を調査した。2014~2017年の4ヵ年において,2014年および2015年は樹上軟化多発生年,2016年および2017年は少発生年となり,年次変動が確認された。また,樹上軟化の発生は早生系と比較して普通系で多かった。次に,樹上軟化発生率と気象要因との関係については,早生系は9月上~中旬の降水量と,普通系は9月下旬~10月上旬の降水量との間に5%水準で負の相関関係(それぞれr=-0.969,r=-0.984)が認められた。このことから,早生系および普通系‘西条’の樹上軟化発生程度は,収穫1ヶ月前の9月上旬から10月上旬の降水量から推定できることが示唆された。また,早生系および普通系の樹上軟化発生は8月以降の平均気温が高くなると減少する傾向であり,特に普通系の樹上軟化発生は8月中~下旬の平均気温との間に5%水準で負の相関関係(r=-0.975)が認められた。

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