大髙正人の著作にみる伝統論の展開

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  • オオダカ マサト ノ チョサク ニ ミル デントウロン ノ テンカイ

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説明

本稿は,建築家・大髙正人の著作にみる伝統論の展開を明らかにするものである。研究の結果,大髙の伝統論は,既往の伝統理解の総括では捉えきれず,大髙の独自の伝統論として,〈弁証法的創造プロセスの評価〉,〈新しい技術・素材の応用〉,〈地域性の重視〉の3つの論旨が,活動期間を通じて継続的に主張されたものとして指摘できた。さらに,〈屋根と庇の評価〉が,1960年代頃から集中的に見られた。大髙の生涯の設計活動において,伝統論が重要な役割を果たしていたことが読み取れよう。

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