保育者の資質としての運動指導観と遊び環境への理解の変容 : 2年間の養成課程の学びと実習を通して

書誌事項

タイトル別名
  • Transformation of the Views of Training in Physical Motor Activities and Understanding the Play Environment as Qualities of Childcare Workers and Kindergarten Teachers : During the Study and Practice of the Two-year Training Program
  • ホイクシャ ノ シシツ ト シテ ノ ウンドウ シドウカン ト アソビ カンキョウ エ ノ リカイ ノ ヘンヨウ : 2ネンカン ノ ヨウセイ カテイ ノ マナビ ト ジッシュウ オ トオシテ

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説明

保育者養成教育において、保育者として望ましい 運動指導観を身につける過程には、乳幼児の遊びを 理解し遊びを引き出す環境を設定できる能力の獲得 と関連があると考えられる。そこで本研究では、短 期大学の学生が保育者養成教育の中で運動指導観と 遊び環境を理解する能力を身につけ変容させていく 過程と各々の資質変容との相関および保育観形成と の関連について、運動指導観尺度と子どもの遊び環 境への理解の効力感尺度を用いたアンケート調査に よって明らかにし、資質形成を効果的に行う保育者 養成カリキュラムについて考察を行った。  調査分析からは、運動指導観と遊び環境への理解 には明確な相関はみられなかったこと、運動指導観 の変容については1年次には変化が無く2年次に低下 すること、遊び環境への理解については入学時に理 解が低い学生は進級時に理解が高まるということと 子ども中心保育観と関連して高められるという結果 が得られた。これらの結果から、保育者養成教育課 程では運動関連の科目を継続的に履修できる科目配 置にし、実習時期を細かく区切るカリキュラムを実 施することで、学生の遊び理解が促され、運動指導 に効力感を持てるのではないかと考えられた。

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