保健室来室記録の実態とアプリケーション化へのニーズ

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タイトル別名
  • Records of Visits to the School Health Room Curvent Situation and Need for a Software Application
  • ホケンシツライシツキロク ノ ジッタイ ト アプリケーションカ エ ノ ニーズ

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抄録

<p> 保健室来室記録(以下、来室記録と示す)は、保健室に来室する児童生徒の健康状態の実態把握に不可欠な記録である。しかし、養護教諭が手書きによる来室記録をパソコンへとデータ入力し直しているという現状があり、来室者の集計や分析についてはさらにその業務を効率化する必要がある。そこで来室記録のアプリケーション化によって、それが可能となると考えた。このことから本研究では、来室記録の実態と来室記録のアプリケーション化へのニーズを明らかにすることを目的に現職養護教諭312名を対象とした無記名式調査を実施した。</p><p> 調査の結果、60名より回答が得られ(回収率19.2%)、来室記録を使用している59名のうち記録媒体が「紙式と電子データ式の兼用」が44件(74.6%)と最も多く、手書きで紙に記録したものを、パソコンへとデータ入力し直して管理していることがわかった。また、「アプリを使用したい」と回答した者は45件(76.3%)あり、特に中学校・高等学校に勤務する養護教諭のアプリケーション使用のニーズが認められた(p<0.05)。小学校では12件(33.3%)が「アプリを使用したくない」と回答し、その理由はプライバシーへの不安や直接的な関わりが薄れてしまうなどの意見であった。</p>

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