ジャガイモシロシストセンチュウに対する捕獲作物「ポテモン」の小麦収穫後栽培による防除効果

  • 伊藤 賢治
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター
  • 小野寺 鶴将
    北海道立総合研究機構北見農業試験場 北海道立総合研究機構花・野菜技術センター
  • 坂田 至
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター
  • 串田 篤彦
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • <i>Globodera pallida</i> control efficacy of the trap crop "Potemon" cultivation after wheat harvest
  • ジャガイモシロシストセンチュウ ニ タイスル ホカク サクモツ 「 ポテモン 」 ノ コムギ シュウカク ゴ サイバイ ニ ヨル ボウジョ コウカ

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抄録

<p>トマト近縁種Solanum peruvianumの「ポテモン」はジャガイモシストセンチュウ類の防除に有効な捕獲作物であり、北海道のオホーツク地域で発生したジャガイモシロシストセンチュウ(以下Gp)の緊急防除で利用され、高い効果をあげてきた。しかし、収益作物を休閑しての利用は農業生産活動に及ぼす影響が大きい問題があった。そこで、収益作物が栽培されていない小麦収穫後の8月中旬〜10月に「ポテモン」を栽培してGp防除が可能か検討した。 生育量は休閑栽培に比べて貧弱であり、早霜により栽培期間が短縮され、密度低減効果がやや低くなる場合もあったが、Gp密度は平均で28.2%へ減少し、無播種との差も有意だったことから、麦後栽培体系はGpの密度低減を期待できる栽培体系であることが明らかになった。</p>

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参考文献 (6)*注記

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