経カテーテル肺動脈弁留置術(TPVI)の麻酔管理

書誌事項

タイトル別名
  • Anesthetic management for transcatheter pulmonary valve implantation
  • ケイ カテーテル ハイ ドウミャクベン リュウチジュツ(TPVI)ノ マスイ カンリ

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説明

<p> 先天性心疾患術後の肺動脈弁閉鎖不全症が顕著化する成人患者が増加している。しかしながら,複数回の手術歴により,開心術のリスクが大きいと判断される症例に対し,米国では経カテーテル肺動脈弁留置術(TPVI:transcatheter pulmonary valve implantation)が2010年より行われている。本邦においては2023年3月にHarmonyTM経カテーテル肺動脈弁システム(日本メドトロニック株式会社,以下Harmony TPV)の臨床使用が開始された。Harmony TPVは自己拡張性ニチノールフレームに取り付けられたブタ心のう膜を用いた生体弁を,バイプレーンX線血管撮影装置を用いて経カテーテル的に留置するシステムである。TPVIは低侵襲である一方,非手術室麻酔管理を要すること,術者の技術不足による合併症,手技に伴う不整脈の出現,弁展開時に循環動態が不安定となるなど注意点が多い。今回,TPVIの麻酔管理を2例経験したので,管理上の注意点を報告する。</p>

収録刊行物

  • Cardiovascular Anesthesia

    Cardiovascular Anesthesia 28 (1), 119-123, 2024-09-01

    一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会

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