日本国立大学における英語のスピーキングスキル教育への反転学習の活用

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  • Using Online Flipped Learning for Teaching English Language Speaking Skills at a Japanese University

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抄録

新型コロナウイルス感染症の影響により,オンライン授業や教育用コンテンツ利用の重要性が高まっている。本稿では日本の国立大学で日本人学生を対象に英語のスピーキングスキルを指導するために,学習管理システム(LMS)とビデオ会議を組み合わせた情報通信技術型の反転授業の計画,実施,成果について考察し,反転授業導入による学習効果を検証した。本研究では,学期中間と学期末にアンケートを実施した。アンケートには, 4 段階の回答からなるリッカート型の尺度と自由形式記入欄,及び担当講師の評価を含めた。 調査では,定量データと定性データを組み合わせ,LMS とビデオ会議を用いた反転授業が,オンライン学習環境における学生のスピーキングスキルにどのような影響を与えたかを明らかにした。その結果,タスクやビデオを用いたLMS 学習は,グループディスカッションの活性化に有効であることがわかった。したがって,これらの教材が,学生の社会的交流を支援するものでもあり,反転授業の手法に適していることもわかった。また,反転授業の最大のメリットは,ビデオ会議を利用することで,受講者のモチベーションを高め,ディスカッションの機会が増えたことであった。反転授業は今後のハイブリッド授業に有用である可能性を示唆した。

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