ディクトグロスを応用した音楽聴取プログラムの実践とその効果―小学校2年生を対象とした調査―

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of a music listening program applying the “dictogloss” technique:Experimental research on second grade elementary school pupils
  • ディクトグロス オ オウヨウ シタ オンガク チョウシュ プログラム ノ ジッセン ト ソノ コウカ : ショウガッコウ 2ネンセイ オ タイショウ ト シタ チョウサ

この論文をさがす

抄録

小学校音楽科では、音楽科の特質に応じた言語活動を適切に位置付けることが求められている。しかしながら、「何を聴取すべきかわからない」児童の存在や、「思うことはあっても言葉で表現できない児童に対しての支援の方法がわからない」教師の悩みが指摘されている。  本研究では、ディクトグロスを応用した音楽聴取プログラムを経験した小学校2年生の気づきのメモを分析し、その効果について検証した。調査は、2018年と 2019年に、西日本の2つの公立小学校2年生70名の協力を得て、両年とも朝学の時間(20分)に 8回の音楽聴取課題を実施した。児童は気づきのメモに基づき、音や音楽の変化について仲間と議論した。その結果、本プログラムを経験することにより、児童は「意識を集中して音楽を聴取する」ことを学び、「音楽の知識について体験を通して理解し」、そのことによって「音楽を聴取して感じたことを言語化する力を身につける」ことがわかった。

収録刊行物

  • 現代児童学研究

    現代児童学研究 3 (1), 1-11, 2020-12-01

    東京家政学院大学 現代生活学部 児童学科内 現代児童学研究会事務局

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ