側溝に作用する側面土圧の実験

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説明

施工時の使用機械や完成後の自動車走行による道路側コウ(溝)の力学的挙動を調べた野外実験の報告で, 道路側コウに関する構造設計上の基礎資料を得ることを目的としている。実験では, 最大深さ76cmまでの鉄筋コンクリート製プレキャスト側コウ数種類を, 砂, 切込み砕石からなる厚さ80cmの路盤をもつアスファルトコンクリート舗装道路の路肩に設置し, タイヤローラ, マカダムローラ, 振動ローラ, および重量6tの2軸と9tの3軸ダンプトラックによって荷重を加えた。測定項目は, 側コウに作用するモーメントと土圧である。測定結果によれば, 施工時にはタイヤローラによって最大0.5t・m/m, 大型ダンプトラックによって最大0.6t・m/mのモーメントと, 5t/m^2の水平土圧が作用した。これらの結果から, 重車両の近接走行を考慮しないで設計した軽荷重用側コウ周辺の舗装施工については, 十分な注意が必要であるとしている。また, 自動車荷重が変化した場合について側コウに作用するモーメントと壁厚さを求める図表を作成している。

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