大清水トンネル工事の概要
Search this article
Description
大清水トンネルの万太郎工区, 保登野沢工区の石英閃緑岩の超硬岩地質では全断面掘削を行い, 大型ジャンボを導入したことは新幹線のトンネルでは初めてである。谷川岳直下の岩質特有の山ばねに対し, ルーフボルト工法を併用して突破した。山ばねの発生状況は, 発生箇所は掘削周壁のほうが切羽面より多く, 切羽面からの発生の場合でも引続き掘削周壁で発生している。また山ばねの発生する岩質では, 静弾性係数と動弾性係数が近似していて, 縦波速度と横波速度の比は変わらないが, 速度が山ばねの生じていない岩石に比べて60%に落ちている。山ばねの防止法としてはルーフボルトと防護綱, ジェットウォーターを切羽に散水する対拠方法をとった。膨張性蛇紋岩においては, 松川工区ではサイロット工法により, 保登野沢工区ではう回坑により坑奥作業を行った。また, 石英閃緑岩, 変質玄武岩の安定している岩質は上半先進タイヤ工法によりその成果が注目された。
Journal
-
- 土質工学会論文報告集
-
土質工学会論文報告集 20 (4), vii-, 1980-12-15
土質工学会
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1540009770351264256
-
- NII Article ID
- 110003959349
-
- NII Book ID
- AN00173174
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- NDL Digital Collections (NII-ELS)
- CiNii Articles