子宮筋腫・子宮筋腫由来培養細胞の酵素抗体染色 : desmin,vimentin,fibronectin をつかって

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タイトル別名
  • Staining of Leiomyoma Tissue and Myoma-derived Cultured Cells by Enzyme-labelled Antibody Method : Using Desmin, Vimentin and Fibronectin

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説明

子宮筋腫に対するpathogenesisを解明する目的で子宮筋腫及び子宮筋腫由来培養細胞の desmin, vimentin, fibronectinを酵素抗体法により染色した。結果は desmin染色では、子宮筋腫組織中の筋腫細胞及び子宮筋腫由来培養細胞共に、陽性であった。vimentinは子宮筋腫組織では、血管内皮細胞にのみ染色陽性であったが、子宮筋腫由来培養細胞はすべての細胞に染色陽性であった。fibronectinは、子宮筋腫組織中の細胞及び子宮筋腫由来培養細胞共に染色陽性であった。これらの事より、子宮筋腫組織はmyogenic cell由来である事が酵素抗体法により証明された。子宮筋腫由来培養細胞は、myoblast及びfibroblastの両者の性質をもつmyofibroblastと思われる単層細胞を形成し、成熟子宮筋腫が分化能を有する事が示唆された。この事は子宮筋腫の起源となる細胞がmyofibroblastになり、このmyofibroblastがmyoblasr,fibroblastと分化し、筋腫を形成する可能性が考えられた。

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