Characterisitics of Temperature Gradient in Leaf Surface of Lotus (Nelumbo nucifera)

  • TATSUMI,Jiro
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
  • NODA,Chiyo
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
  • YAMAUCHI,Akira
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
  • IIJIMA,Morio
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
  • YANO,Katsuya
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University

Bibliographic Information

Other Title
  • ハス (Nelumbo nucifera) 葉身における表面温度の分布特性

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Description

湿生植物であるハスの体内には通気組織が発達している.葉身内部に存在すると考えられている半透性の仕切を通じて, 熱浸透作用(thermo-osmosis)あるいは湿度加圧作用(hygrometric pressurization)によって外気が葉身内部の仕切内に取り込まれ, 加圧された後植物体各部に通気組織を通じて運搬される(Grosse, 1996).体内を循環したガスは最終的に葉身中央の隆起部(central plate)から大気中に排出されると考えられている.ガス排出に関与する葉身中央隆起部(以後隆起部)には, 気孔の2~3倍程度の大きさの気孔によく似た形態の開口部が多数分布している(野田・巽, 1998).われわれは, この開口部が気孔のように開閉し, 体内ガスの圧力や循環の制御にかかわる役割を果たしているのではないかという仮説を立てている.開口部の開閉によってこれを通じた蒸散量が変化し, それは隆起部の温度の変動をもたらすと思われる.したがって開口部の温度変化を調べることによって, 開口部の開閉の状況が推定できるのではないかと考えた.

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